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衣服のお手入れ術~長持ちさせるコツとは~

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高額ブランド品や、またそうでなくても、お気に入りの衣服は出来るだけ長持ちさせたい!と考える方は比較的多いかと思います。
ニットやジャケットやコートなどのアウター品は、肌に直接触れる部分の少ない衣服であることから、Tシャツや下着と違い汗のイヤな臭いなど分かり易い汚れを感じないこともあり、「一度着たら洗う」という方は、なかなか少ないのではないでしょうか。
そしてそんなアウター品に対して、衣服のお手入れ方法や長持ちさせるコツにも、様々な考え方があるようです。
このページでは、主にスーツやアウター衣料を長持ちさせるコツについて解説します。

衣服の長持ちって?

まずはじめに、「長持ちしている衣服」というのは、そもそもどういう事を言うのでしょうか。
この質問に一つの答えとして定義するのは、人の感性に左右されることが多く実はなかなか難しいかもしれません。
古着を例に、ビンテージの革ジャケットひとつとっても、人によっては「ボロボロでとても着れるものではない」と思う人もいれば、「味があって、状態も良いほうだ」と思う人もいたり、人の感性は一筋縄ではいかないのが常です。

しかし仮に定義するとすれば「なるべく良い状態で、長く着る事が出来ている衣服」ということになるのではないでしょうか。そしてこの定義を分解すると2つのポイントに分けられます。

・「なるべく良い状態」
・「長く着る事が出来ている状態」


「長く着る事が出来ている状態」というのは”ただ長く着る”という意味にも当てはまり、確かに衣服が衣服として形がある限り、どんなに時間が経とうと着ることは出来ます。
となれば、重要なのは「なるべく良い状態」という事と考えられ、その状態が長いと「長持ちしている衣服」という事と考えられます。

では、「なるべく良い状態」とは一体どういう状態を言うのでしょうか。

なるべく良い状態とは?

なるべく良い状態というのは、生産者的立場であるメーカーや販売店、そしてクリーニング店が共通して考えるであろう定義は、「生地の傷みが少ない状態」だと考えられます。

つまり、「出来るだけ生地が傷まないように正しくお手入れすること」が長く着るためのコツと捉えることが出来るのではないでしょうか。

そこで、いよいよ本題に迫ってきました。
では「出来るだけ生地が傷まないようにする方法」とは一体どういう方法なのでしょうか。

生地を傷めない方法に対する2つの説

まず前提として生地が傷むのは、実に様々な理由がありますが…
・「着方や扱い方」による傷み。
・「汚れ」による傷み。

などに分けられます。

具体的には以下のようなことが挙げられるのではないでしょうか。


生地の主な傷み方

・サイズの合わない衣服を着ていることによる伸び、破れ。
・デリケートな生地に対して粗雑な扱いをすることによる損傷や着崩れ。
・品質の悪い衣服を購入したことによるほつれや変形。
・不適切な洗濯やクリーニングを行ったことによる収縮や風合い変化。
・酸化による変色。
・汚れを放置したことにより黄ばみやシミ。
・汚れが生地に固まった状態での摩擦による損傷。

もちろんこれ以外にも様々な理由がありますが、同時に「生地を傷めない(傷みを最小限に抑える)方法」もある訳です。そこで消費者を悩ますのが立場の違いによる2つの相反する説です。

クリーニングの出し過ぎはNG!

この説は、衣服の種類によってアパレルメーカー・販売員といった、売る立場にある側が訴求するケースが多いようです。
考えられる理由としては、洗濯やクリーニングをしないことにより、事実上買った時と同じような状態を維持出来る為であることが考えられます。つまり、不適切な洗濯やクリーニングによる縮みや風合い変化といったリスクを無くすには、洗濯やクリーニングそのものをしなければ良いという発想がベースにある可能性が考えられます。よって、日頃のブラッシングなどのお手入れを重視し、洗濯やクリーニングはシーズン中1回のみ!ということも。

なるべく早めのクリーニングを!

この説は、洗う側であるクリーニング業者が訴求するケースが多いです。
理由としては、汚れの付いたまま着用することが、時間の経過と共に汚れを蓄積させ生地の傷みを促進することに加え、仕上げによって着崩れた衣服の形態を復元する必要があるという考え方がベースにあります。


このように着用後の生地を傷めない為の方法として、各々の立場が考える優先順位の違いが、方法論を分けると考えられます。

では、ここでもう一度整理してみましょう。

まとめ

これまでの話をまとめると以下の表のようになり、それぞれのデメリットを補う方法が注目すべき点であると言えます。
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つまりクリーニングの出し控えはいずれにしても洗わない為、完全に汚れを落とすことは出来ていません。そして、汚れの蓄積による生地の硬化やシミの進行や変色など、しっかり汚れを落としておけば避けられるリスクが残ることには変わりないのです。

人間の治療と同じです。

衣服を「長持ちさせたい」というのは、言わば人間の生命に置き換えれば「長生きさせたい」ということです。
悪性腫瘍などは発見が早いほど治療がし易いのはご存知かと思われますが、衣服も同様です。また、医者の能力や技術に差があり、難しい治療でも人によっては治せる人と治せない人がいることは、テレビ番組の特番の中で「スーパードクター」が紹介されることからもご存知かと思われますが、クリーニング店も同様なのです。

よって、「衣服を長持ちさせるコツ」をまとめると、次のポイントが挙げられるのではないでしょうか。

  • 着用後収納前は、ブラシなどを使い生地の表面についたチリ・ほこりを掃ってからしまう。
  • 着用後は出来るだけ短期間でクリーニングや洗濯を行い汚れをしっかり落とし、仕上げで形を整える。
  • 衣服の素材や生地や特徴などを理解しており、変化のリスクを最小限に出来るクリーニング店を選ぶ。
  • 事前説明や処理後の説明などコミュニケーションをしっかり行うクリーニング店を選ぶ。
  • 不意に付いたシミは、必ず早めにクリーニング店へ持って行く。
  • 出来るだけ縫製や生地の作りがしっかりした衣服を購入する。(デリケートな衣服は必然的に寿命が短いです)



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