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贅沢な肌触り カシミヤについて
「カシミヤ」「アルパカ」「ビキューナ」「アンゴラ」など、普段あまり見慣れない素材が使用されている衣服があります。これら素材は「獣毛(じゅうもう)」と言われ羊から採れる毛以外の動物繊維をいいます。更に共通しているのは、比較的高価な「高級素材」であり、セーターやコートなどの秋冬衣類用素材としてはウール(羊毛)と同等以上の優れた性質を持っていることです。
そこで今回は「カシミヤ」について紹介します。
カシミヤって?
カシミヤとは主に中国やモンゴル、イランなどでも、気候がひと際厳しい環境で生息する”カシミヤ山羊(ヤギ)”から採取した毛を言います。
カシミヤ山羊は全身が剛毛(刺毛)で覆われていますが、その下に非常に細かくて柔らかい産毛が生えています。つまり、正確にはこの柔らかい産毛が「カシミヤ」と呼ばれています。

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カシミヤ山羊 | 羊 |
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【写真提供:一般財団法人ケケン試験認証センター】
カシミヤって何故高級なの?
カシミヤはウールと比較すると高価なのは何故なのでしょうか。
理由は、採取できる量が少なく貴重だからです。
どのぐらい少ないのかというと、ウールは羊一頭から採れる量が約4キロ程といわれていますが、カシミヤは山羊一頭から採れる量が150~250グラムほどしか無く、不純物を取り除き原毛にする工程を経ると80~120グラム程しか残りません。
よって貴重な高級素材であることから「繊維の宝石」とも呼ばれるのは、この為です。
参考:カシミヤ原毛が出来るまで(一般社団法人 日本カシミヤ協会)
カシミヤが好まれる理由とは
カシミヤは高価でも人々に望まれる素材であるのには理由があります。
カシミヤは繊維が細くて均一であり、美しい光沢があります。また、柔らかで軽く、保温性・保湿性に富み、汗を吸収し発散する作用に優れています。そして、ヌメリ感があり肌に優しい特有の手触り感があります。
羊毛(ウール)との違いは?
カシミヤとウールが異なるポイントは何でしょうか。それを知るには、ミクロの世界から見ると一目瞭然です。
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カシミヤの繊維 | ウールの繊維 |
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【写真提供:一般財団法人ケケン試験認証センター】
ウールより手触りが柔軟!
写真の繊維にあるウロコ状のデコボコをスケールと言いますが、スケールの間隔がウールと比較するとカシミヤのほうが広く、スケールそのものの数が少ないのが分かります。
このため、ウールのようなチクチクした手触りではなく優れた柔軟な手触りを得ることが出来、ヌメリ感や光沢にも優れています。
ウールより優れた保温性!
カシミヤは、ウールと比較すると繊維が細いので同じ太さの糸なら、構成繊維本数はウールよりも多いです。このため、繊維間に含まれる空気の量が多く、優れた保温性が得られます。
カシミヤ製品の注意点
カシミヤが使われる製品には特徴があります。
それは主に以下の2つが挙げられます。
- ねじりが甘い糸(甘撚り糸)を使用した製品や起毛した製品が多い。
- 他の繊維と混ぜた製品「獣毛混製品」として販売されているケースが多い。例えば「毛90%・カシミヤ10%」というような製品。
毛羽立ち、毛玉(ピリング)、毛羽の消失に要注意!
カシミヤは、その柔らかい風合いを生かすために、あえて糸の撚り(より)を甘くしているものが多く、毛が抜けて他の衣類等に付着することがあります。
また、着用で生じる摩擦により繊維が毛羽立ち、更に毛羽が絡み合って毛玉が出来ることも多く、連日着用を避けたり日頃のケアなど必要です。
ちなみに毛玉に関して、獣毛繊維は強度の低い繊維である為、毛玉が出来てもポロっと自然に落ちる場合が多いです。ただし、毛玉が出来て落ちるということは、裏を返せば「繊維が無くなってる」ことになる為、着用したらその都度ブラシで毛羽を整えてあげ絡まないように注意したり、毛玉が出来てもプチっと引っ張らずにハサミで丁寧にカットするようにしましょう。
参考:毛玉について
よくあるトラブル!毛羽の消失

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生地表面を毛羽が覆っている正常部 | 毛羽が消失して基布が露出した部分 |
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写真は、着用により毛羽がどんどん消失して生地が薄くなってしまった状態です。このようなケースは、カシミヤのみならずあらゆる素材でも起きます。着用する限り、ある程度は避けられない事故であると認識しておきましょう。
不当表示 偽物に要注意!
カシミヤは貴重な素材なうえ本来高価な製品ですが、混紡率を低くすることでコストを抑え販売価格を安くるするなどし、より多くの消費者がカシミヤを楽しめるようメーカーも努力しているようです。
ところが、平成18年から19年にかけてカシミヤ製品の不当表示問題が発生、公正取引委員会から関係業者(表示責任者など)に対して排除命令が出される事態にまで及びました。
参考:東京都が行った「カシミヤ製繊維製品」の商品テストについての報道発表
ただ、メーカー側も仕入段階でカシミヤを仕入れたつもりが別の繊維を掴まされたということもあるらしく、メーカーも苦慮するケースもあるようです。
いずれにせよ、本物のカシミヤなのかどうかを店頭などで素人が目視で確認するのはなかなか困難です。しっかりした試験・検査が行われている信頼出来るメーカーから購入することが賢明でしょう。
参考:一般財団法人 ケケン認証試験センター
- 衣服を楽しむのその他の記事
- 繊維とは
c東京都立産業技術研究センター
衣料素材として最も重要で最も大量に消費されている繊維について、主な種類をこのページでは紹介しています。
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- アクリルとウールの違い
秋冬のアイテムとしてニット製品があります。最近では、ローゲージニットなども流行しており、秋冬時にざっくりと着こなすアイテムとして男女ともに人気があるようです。
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ここでは、何故アクリルがセーターなどのニットに用いられるのか?また、ウールとの違いについて解説します。
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繊維には、大きく分けて天然繊維と化学繊維と2つに大別されますが、化学繊維の中には更に「再生繊維」「半合成繊維」「合成繊維」「無機繊維」に分けられます。このページでは、「半合成繊維」に含まれるアセテート・トリアセテートについて解説します。
- 最も身近な素材 綿(コットン)について
しっかりした厚みのある生地からシルキーで光沢のある生地まで、様々な種類がある「綿」。
丈夫で肌触りの良い綿は老若男女の様々な衣類に用いられ、季節を問わず私たちの生活を快適にしてくれます。
このページでは、私たちの生活に最も身近な素材と言える綿について解説します。
- あたたかな繊維 羊毛(ウール)について
毛には羊から刈り取った「羊毛」と、羊以外の動物から刈り取った「獣毛」があります。
衣類表示で「毛」と表示されている場合は、羊を含む何かしらの動物(カシミヤ、アルパカ、アンゴラ等)の毛を指し、羊の毛とは限りません。
このページでは衣類表示で「ウール」と表示される、羊毛について解説します。
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毛には羊から刈り取った「羊毛」と、羊以外の動物から刈り取った「獣毛」があります。
「獣毛」と聞くと、ゴワゴワな毛を想像し洋服には向かないと思う方もいるかもしれませんが、「カシミヤ」や「アンゴラ」、「アルパカ」などが獣毛に属します。
これらの動物たちは、温かく保湿性のある毛を纏うことで、山岳地帯や乾燥地帯の厳しい環境下でも体温を保ち生息してきました。
このページでは、繊維界において最も高級で希少な繊維とも言える「獣毛」について紹介します。
- 誰もが憧れる素材 シルク(絹)について
あまり素材や生地について詳しくない方も、「シルク」という生地はご存知だと思います。
希少、高級品、エレガント...誰しもが持つであろうそのイメージは、どれも"憧れ"の代名詞と言っても過言ではありません。
そして、その存在は素材や生地の枠を超えて、化粧品の着け心地や、食べ物などのきめの細かさにも例えられるほどです。
では、なぜシルクはこれ程の憧れを抱かれる存在なのでしょうか。
このページでは、魅力いっぱいのシルク(絹)についてひも解いていきます。
- 化学繊維 レーヨンについて
化学繊維は、自然界において天然に存在している「天然繊維」とは逆に、人工的に作られた繊維を指します。化学繊維は、大きく①再生繊維・②半合成繊維・③合成繊維に大別することができます。
ここでは、再生繊維に属する「レーヨン」についてご紹介します。
- 化学繊維 キュプラついて
化学繊維は、自然界において天然に存在している「天然繊維」とは逆に、人工的に作られた繊維を指します。
化学繊維は、大きく①再生繊維・②半合成繊維・③合成繊維に大別することができます。
ここでは、再生繊維に属する「キュプラ」についてご紹介します。
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化学繊維は、自然界において存在している「天然繊維」とは逆に、人工的に作られた繊維を指します。
また、化学繊維は、大きく①再生繊維・②半合成繊維・③合成繊維に大別することができます。
ここでは、合成繊維に属する「ナイロン」についてご紹介します。
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化学繊維は、自然界に存在している「天然繊維」とは逆に、人工的に作られた繊維を指します。また、化学繊維は大きく①再生繊維・②半合成繊維・③合成繊維に大別することができます。
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衣服は何故必要なのでしょうか。現在、衣服はファッションとしてひとつの文化にまで成長しました。
しかしその起源は、身体を保護することからスタートしています。
- クリーニングトラブルから見る暮らしの注意点
クリーニング綜合研究所が行っている事故衣料品鑑定の平成19年度の結果から、衣服の着用時における注意点をまとめてみました。毎日の衣生活に潜む衣服の変化を知っておくことが、非常に大切です。
- アイテム別 変色チェックポイント
このページでは、「ジャケット」「パンツ」「肌に直に触れやすいシャツ」について、変色やシミが起きやすいポイントを紹介しています。
- 毛玉について
セーターなどを着用していると、何時の間に出来ている「毛玉」…。毛玉は、セーターのみならず様々な衣服で出来るやっかいな現象です。
このページでは、なぜ毛玉が出来るのか?や、毛玉を防ぐ方法などを紹介します。
- 衣服と気候の深い関係
衣服は気候からの影響を受けやすく、特に日本の気候とヨーロッパの気候の特徴を理解しておくことで、衣服をより楽しむことが出来、長持ちさせることやトラブルから身を守ることに繋がります。
このページでは、衣服と気候の関係について紹介します。
- レザージャケットを知ろう
ファッションの流行は、一定の周期でもって繰り返されていると言われています。
2009年秋冬は、ユニクロから新商品として販売されている「ネオレザー・シリーズ」を筆頭に、レザーアイテムが流行のようです。また、レザーを日本語訳すると「革」ですが、アパレルショップに並ぶレザーアイテムは、見た目は同じように見えながらも、本革と革ではない別の素材とに分けられます。市場では「レザー」という言い方を同じにしてはいますが、素材が全く別である為取扱方法や注意すべきポイントを理解しなければ、後々悲しい思いをするケースがあります。
このページでは、レザーアイテムを購入するにあたって、必ず注意して頂きたいポイントを紹介します。
- テカリ・アタリについて
紺や黒などのウール素材による学生服やスーツ、またコートなどで、肘やポケット付近、臀部(でんぶ)や腰ポケット付近などが気付いたら光って見えるようになっていたなんて経験はありませんか?
このページでは、テカリやアタリについて紹介します。
- 付属品に注意しよう
衣服は織編物または皮革、毛皮などの本体のほかに、ボタン、ファスナーなどの付属品から成り立っています。また、装飾付属品としてレース飾りの施されているものや、ビーズ、ラメのついているもの、刺しゅうで模様の描かれているものなどがあります。クリーニングでは、意外に付属品を原因としたトラブルも多発しています。このページでは、付属品について解説します。
- 衣服のお手入れ術~長持ちさせるコツとは~
高額ブランド品や、またそうでなくても、お気に入りの衣服は出来るだけ長持ちさせたい!と考える方は比較的多いかと思います。
ニットやジャケットやコートなどのアウター品は、肌に直接触れる部分の少ない衣服であることから、Tシャツや下着と違い汗のイヤな臭いなど分かり易い汚れを感じないこともあり、「一度着たら洗う」という方は、なかなか少ないのではないでしょうか。
そしてそんなアウター品に対して、衣服のお手入れ方法や長持ちさせるコツにも、様々な考え方があるようです。
このページでは、主にスーツやアウター衣料を長持ちさせるコツについて解説します。
- 衣服の色落ち(白化現象)
黒の紳士用コートやジャケットなど、色の濃い綿・麻・絹などの製品には、着用と洗濯の繰り返しにより、かなり高い確率で白っぽくなっていきます。
また、日常的に頻繁に着用していると色の変化に気付かず、例えばクリーニングに出した後に色が白っぽくなっていることに気付き、トラブルになるケースが多々あります。
このページでは衣類が部分的あるいは全体的に白くなる「白化現象」について紹介します。
- はっ水加工について
スキーウェアやウインドブレーカー、ジャケット、コートなどを例に「はっ水加工」をしてある衣服を多く見かけます。また、「はっ水加工」は規格としてしっかり定義されており、試験を行うことで「はっ水性」の表示ができます。むしろ、メーカーは消費者保護の観点から、同性能を持たせた衣類であれば試験を行い表示を行うべきと言えます。
このページでは「はっ水加工」について解説致します。
- 注意!汗と紫外線による変色について
濃い色のスーツのズボンやポロシャツTシャツなどが、一部分だけほんのり変色してきたことはありませんか?これは、汗と紫外線の影響による、変色の中でも多くの方が経験する定番事例です。クリーニング後に変色が判明する場合も多く、誤解によりトラブルになり易い事例の一つでもあります。
夏の時期、特に汗をよくかく機会が多く、紫外線も他の季節より強力です。ここでは、汗と紫外線による変色について解説します。
- 水シミに要注意!
ゲリラ豪雨や夕立など突然の雨に見舞われるケースが増えてきています。
そこで、ずぶ濡れまではいかなくても雨や傘から落ちる滴などで、衣服がシミになることがあります。
今回は食べ物によるシミではなく、水によるシミを紹介します。
- リネン、ラミーなど麻素材の特徴について
麻を使用した衣服は、吸湿性が高く肌触りも涼しく夏物衣料の定番アイテムです。しかも、近年ではシャツ以外にサマーセーターやカーディガン、カットソーなどにも使用されるなど、バラエティに富んだ商品が販売されています。
しかし一方で、麻は素材に独特な特徴や欠点があったり、お手入れが難しい一面を持っています。
このページでは、麻について紹介します。
- テーラードジャケットのお手入れ法
2012年レディス秋冬トレンドでは、メンズウェアのエッセンスを取り入れた「マスキュリン」スタイルが注目されているようです。例えば、テーラードジャケットや、スラックス、コート、またつま先にメダリオン(飾り)の入った革靴(オジ靴)といった、メンズアイテムからの影響を受けたファッションがトレンドの一つにあるようです。
そこで、今回はテーラードジャケットに絞り、日々のケアの仕方やクリーニングに出す場合の注意点などを解説します。
- オイルドジャケットを楽しむ
冬の防寒には様々なファッションアイテムが存在しますが、その中でもコートやジャケットといったいわゆるアウター(外套)が活躍します。アウターには、例えばダッフルコート、Pコート、トレンチコートなどのフォーマルに合うものや、ダウンジャケット、ウインドブレーカー、フリースなど、よりカジュアルに合うものなど様々なアイテムが販売されています。
そこで今回は、本来アウトドア用に作られたものがトレンドの流れを受けて、タウンユースとして人気が定着したオイルド加工のジャケットについて紹介します。
- >> 贅沢な肌触り カシミヤについて
「カシミヤ」「アルパカ」「ビキューナ」「アンゴラ」など、普段あまり見慣れない素材が使用されている衣服があります。これら素材は「獣毛(じゅうもう)」と言われ羊から採れる毛以外の動物繊維をいいます。更に共通しているのは、比較的高価な「高級素材」であり、セーターやコートなどの秋冬衣類用素材としてはウール(羊毛)と同等以上の優れた性質を持っていることです。
そこで今回は「カシミヤ」について紹介します。
- ポロシャツはナゼ”色あせ”を起こすの?
夏のおしゃれに欠かせないアイテムのひとつとして「ポロシャツ」があります。ポロシャツは、ゴルフなどのスポーツファッションとしても定番ですが、それ以外にカジュアルな着こなしはもちろん、セミフォーマルな着こなしも出来、また近年では”クールビズ”アイテムとしても注目されています。しかし、そのような着易いアイテムですが、よくあるトラブルが「色あせ」です。このページでは、「ポロシャツの色あせ」について解説します。
- カットソーやTシャツの「ねじれ」について
カットソーやTシャツを家庭洗濯したら、例えば左脇は前身頃に、右脇は後身頃によじれてしまった感じがする...。また、Tシャツやカットソーの端がペロンと反り返ってしまう...。といった経験はありませんか?
このようなよじれる現象を「斜行」といいますが、このページでは、カットソーやTシャツなどを洗濯すると起きる場合がある「ねじれ」=「斜行」について解説します。
- ビジネスリュックがスーツを傷める理由
近年、ファッション誌やテレビドラマで俳優が役の中で演じた影響もあってか、スーツでリュック(バックパック)を背負うスタイルがトレンドのようです。気品さや上品さを醸し出すアイテムとしてのスーツに、リュック(バックパック)というカジュアルアイテムを組み合わせることで、個性的ともいえます。
両手が空き、軽快な動きで機動力もアップするリュックスタイルですが、スーツは本来リュックを背負うことは想定されていない形や作りであるばかりか、衣服を長持ちさせたい方にとっては非常に相性が悪い組み合わせと言えます。また、ビジネスマナーとしてもあまり気持ち良いものではないといえます。
このページでは、ビジネスリュックがスーツを傷めてダメにしてしまう理由を紹介します。
- 目寄れについて
シャツの柄がズレてしまったり、生地の織り目が開いてしまったり、生地が波打ったようになってしまったりなど絹やレーヨンなど薄地で光沢があるようなデリケートな素材を使用した製品に生じやすいトラブル現象に「目寄れ」があります。
「目寄れ」はクリーニング後に目立って現れることもありますが、根本的な原因は着用による無理な力によるものです。
このページでは「目寄れ」について紹介します。
- 衣服と静電気の関係について
スカートが脚にまとわりついたり、黒いウールのコートに白い毛やゴミがついたり、セーターを脱いだ時にパチパチと痛い思いをしたりなど、特に冬場に起こり易い現象に静電気があります。
このページでは、何故静電気が起きるのか?や出来るだけ静電気を起こさず心地よい衣生活を送る為のコツを解説します。
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