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目寄れについて
シャツの柄がズレてしまったり、生地の織り目が開いてしまったり、生地が波打ったようになってしまったりなど絹やレーヨンなど薄地で光沢があるようなデリケートな素材を使用した製品に生じやすいトラブル現象に「目寄れ」があります。
「目寄れ」はクリーニング後に目立って現れることもありますが、根本的な原因は着用による無理な力によるものです。
このページでは「目寄れ」について紹介します。
目寄れとは

目寄れとは、摩擦等の物理的作用で織物の経糸または緯糸がズレてしまう現象を言います。織物というのは緯糸と経糸の織り目構造になっていますが、局部的に糸がズレて大きく開いて穴あきのように見えたり、生地が波打ったようになることがあります。また、柄がプリントされた生地だとその箇所の柄がズレてしまうこともあります。
目寄れになり易い繊維や生地とは

夏物のワンピースやドレス、また高級感のある光沢をもったシャツなどでは、繊維に「絹」や「レーヨン」や「ポリエステル」などフィラメント糸が用いられることがあります。また、撚り(より)が少ない、つまりあまりひねらない糸を用いて生地にしたものも薄地でかつやわらかい風合いをもたせ、夏物衣料でよく見かける素材感です。更に、サテン地など経糸と緯糸の交差が少なく密度の無い織組織の製品も独特な生地感を生み出し、艶やかなイメージを持たせてくれます。
しかし、このデリケートな作りが「目寄れ」を引き起こす素材と言えます。
目寄れを防ぐ方法
では、このようにデリケートな衣服は必ず「目寄れ」が起きるのかといえば、決してそのような訳ではなく、着用の仕方や心掛け次第でそのリスクを抑えることが出来ます。
まず、薄地で光沢があるようなデリケートな素材の衣類を買う時は、ゆとりのあるデザインやサイズを選びましょう。着用サイズに無理があると、摩擦が発生し易くそれにより目寄れが起き易くなります。
そして心掛けとして、バッグのベルトなどで強く摩擦されて無理な力が加わることで、着用ではなく外からの力で局部的に目寄れが発生することがありますので、注意が必要です。
目寄れが起きやすい場所
目寄れは、上腕部や袖付け付近、背中などに生じやすいので注意しましょう。
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