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衣類のリユースを見直す

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クリーニング店と聞くと、衣類を洗って仕上げてくれるお店のイメージが強いですが、実は衣類の補修や補正やお直しをしてくれるお店も意外に多いのをご存知ですか?また、バッグや靴、かばんなども修理修繕出来るお店なども増えているようです。
このページでは、主なクリーニング店で行われている衣類のリユース術とも言える補修やお直しサービスについて紹介します。

忘れてませんか?もう一つの衣類のリユース術

世の中がエコ意識の高まる中で、衣類のエコ活動で採り上げられる方法として、業者が不要になった衣類を回収し難民支援や災害支援等を目的に輸出することで「衣類のリユース」を図るという傾向があります。

もちろんこうした活動は素晴らしいのですが、「少し切れた…」「少しサイズが合わなくなった…」など、本当は修理・修繕を行えばまだ着れる衣類をも廃棄や回収にまわしていませんか?

最近の衣類はファストファッションと言われるように低価格かつファッション性もある商品が出回り、人気を得ています。また、流行の変化も激しいです。そうした背景から「(衣類は安いから)また買えばよい」「流行遅れだから着れない」といった発想のもと、衣類を安易に購入し、安易に不要扱いにしてしまう風潮もあるのではないでしょうか。

リユース(再使用)という取り組みは、他の誰かに譲るだけがリユース(再使用)ではありません。自分の衣服を自らリユース(再使用)する選択肢もあるのです。
しかし、それには手間や技術が必要になります。そこで役立つのがクリーニング店です。

衣類のリユースは衣類の総合メンテナンス業のクリーニング店へ

クリーニング店は、お客様の衣類を洗って仕上げるだけの仕事というイメージを持たれる方も多いかもしれません。ところが、実は衣類を洗う以外にも様々なサービスを行っているお店が多いです。
言わば、”身近な衣類の総合メンテナンスショップ”としての役割を担っているといっても過言ではありません。

クリーニングサービスは主に大きく3つのサービスに分類できます。
一つ目は、ワイシャツやブラウスやニット製品などの一般クリーニング。
二つ目は、皮革製品、帽子、人形、布団やカーテンなど特殊な技術や機械が必要である特殊クリーニング。
三つ目は、寸直しやカケハギ、色掛けなど修理修繕を扱うリペア・リメイク。

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この中でも三つ目のリペア・リメイクは、実は昔からクリーニング店の多くで行われているサービスですが、意外にあまり知られていません。

主なリペア・リメイクサービス

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■カケハギ
カケハギとは、虫穴や何かにひっかけて開いてしまった穴やキズに対して、ワッペンのように生地を貼りつけるのではなく、特別な技能により柄や織り方に合わせて一本一本糸を織り込んだりなどし、元の状態に極めて近い状態に復元修復する技法です。


■色かけ
色かけとは、何らかの作用により衣服の生地色が薄くなったり脱色した場合に、染料や顔料などを用いて染め直す処理をいい、別名「染色補正」ともいいます。
染色補正は、友禅染などの高級和服の染色時の失敗部分を修正することがルーツですが、洋服文化の浸透した現代では、洋服のシミ抜きなどの一工程として染色補正の技術が用いられるようになってきました。
しかし、洋服は、高級和服のように素材が絹だけではなく、多くの繊維が用いられているため簡単には染色できず難易度が高いものも多く出回っているなど、高度な染色の技術と色彩感覚が要求されます。そうしたことから「染色補正技能士」という国家資格があるほど、熟練した技能によるサービスを一部クリーニング店では受けることが出来るのです。


消費文化の中でのリユースを見直してみよう

日本では、例えば「洗い張り」と言って、和服の構造を成す糸を全て解き反物に戻してから洗い上げ、再び和服として縫い付け仕立てる方法があります。
服の構造のまま丸洗いするのではなく、反物に戻すことで細かな汚れもしっかり落とすことが出来るうえ、現代でいうリユース・リメイクも可能になります。例えば、仕立てる際に柄の向きを変えたり、サイズを変えたりというように、また服ではない別の何かを作ってみたりと、当時は貴重で高価な反物が持つ可能性を存分に楽しみながらリユース・リメイクしていたのではないでしょうか。

安い衣服が手軽に手に入るようになった時代、また、旺盛な消費が迎合される時代の中、人々のファッションや生活の楽しみ方は随分変わってきました。そして同時にリユースやリメイクに対する考え方も変わってしまいました。
リユースという考え方が、「新しいモノは買わず、直したり作りかえたりして、使い続ける」ことから「他人に譲り、新しいモノを買う」という考え方が主流になりかねないのではないでしょうか。

「他人に譲り、新しいモノを買う」という行動を否定するつもりはありませんが、本来あるべきリユースとは一体どういう行為なのかを、我々はもう一度考え直してみる必要があるかもしれません。


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