スカート裏地の縫い目が広がり破れてしまった | 損傷 | 東京都クリーニング生活衛生同業組合

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スカート裏地の縫い目が広がり破れてしまった

スカートを着用していて気付いたら裏地の縫い目が破れていたという経験はありませんか?今回はスカートの裏地が破れてしまう原因や防ぐ方法などを紹介します。

博士~!
スカートの裏地に穴が開いて破れているんだけどどうして?
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どれどれ。 見せてごらん。
縫い目が広がって破れておるのう。 これは滑脱(かつだつ)というのじゃ。
滑脱?
そうじゃ。 滑脱というのは、縫い目に力が加わり、糸が動き縫い目が開くことをいうのじゃ。最悪の状態になると、開いた縫い目から裏地が裂けてしまうのじゃ。
えぇ~ショック! もっと着たかったのに!
そうじゃよなぁ。 気に入ってた洋服が破れるのは嫌じゃろう。 今後そうならないためにも、洋服を購入する際には滑脱が起きにくいものを選ぶことで長く着られるようになるぞ。 ポイントは4つあるのじゃ。

1つめは、裏地の素材に注意すること
裏地には様々な生地が使われておるのじゃが、その中で滑脱が発生しやすいものがあるのじゃ。 絹・ポリエステル・ナイロンなどの薄手の生地や触り心地がすべすべして光沢のある生地が滑脱しやすいんじゃよ。 洋服選ぶ際には裏地の素材にも気をつけると良いじゃろう。

2つめは、購入時に裏地の縫い代の幅が可能な限り広いものを選ぶこと。
縫い代とは、2枚の布を縫い合わせる時の、縫い目と裁ち目の間の部分を言うのじゃ。 裏地の縫い代幅が広いと、着用時等に力がかかっても縫い代の裏地の長さに余裕があるため裏地が裂けるまで時間がかかるから長持ちするのじゃが、逆に縫い代幅が狭いと、縫い代の裏地の長さが短いため裏地がすぐに裂けてしまうのじゃよ。

3つめは、サイズにゆとりがあり生地に無理な力が加わらないデザイン・サイズのものを選ぶようにする。
サイズにゆとりがないと生地に負荷がかかり滑脱が起きやすくなるのじゃが、ゆとりがあると生地に負荷がかかりにくくなるため滑脱が起きにくくなるのじゃ。 特に、タイトスカートなどの体にフィットしたデザインは生地に負荷がかかりやすいためサイズを選ぶ際には注意が必要じゃ。

4つめは、裏地の縫い目が細かいものを選ぶ
縫い目が細かいと糸の間隔幅が狭くなるため、裏地が引っ張られた時に裏地の縫い目が広がりにくくなるため衣類が長持ちするのじゃよ。 逆に縫い目が粗いと糸の間隔幅が広くなるため生地が引っ張られた時に縫い目が広がりやすくなってしまい、結果として裏地が裂けてしまうのじゃ。
なるほど~今までは裏地の事まで考えたことなかったわ。
今後買うときには裏地のことも気にしてみるわ。博士ありがとう~。

縫い代から糸が抜けやすい生地があります

表面が平滑で、つやのある生地や織り組織の粗い生地は着用などで縫い目が張力を受けると、縫い代から糸が抜けてしまうことがあり、著しいものはパンクしてしまいます。タイトなデザインの製品に注意して下さい。

軟らかな生地の縫い目は開きやすい事をご存知ですか

手触りが軟らかな生地で縫い目をしっかり縫製した製品は、縫い目に力が加わると、ミシン目に沿って織り糸が動いて穴が開いたようになることがあります。ゆとりのあるデザインの製品を選びましょう

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